国産

第二期政府共通プラットフォームにAWSを採用するという話はもう有名ですし、NECがAWSの戦略的協業契約を結んでいる事も知っている人は多いと思います。

僕は普段AWSやGCPの仕事をしていますが、政府共通プラットフォームに海外クラウドを使う事には疑問を感じます。最初は効率が悪かったり費用が余計にかかったりするとしても、政府は国産クラウドを育てるべきですよね。

クラウドだけではなく、スマートフォンやオペレーションシステム等も国産を使うべきだと思います。日米がまた戦争を始めるというのは現状考えにくいとしても、そうなったらどうするんでしょうか。

もっと現実的な話では、多くの国内IT企業がGAFAのパートナーとして働いているという事実がもうあるわけです。ビジネスである以上、GAFAが最も大切にするのはカスタマーであって、次に社員です。そのためにパートナーに頑張ってもらうわけです。頑張ってもらうというのはかなり穏やかな表現なわけですが、例えばフィリピンがどんな状況か知っていますか?海外のコールセンターが乱立して、誰も好まないようなストレスフルな仕事を安月給でやらされているわけです。日本も既にそうなってきています。まだ安くは無いですが。

日本にはまだ技術があります。ですが育てなければそれも時間の問題です。今すぐに政治的に重要なインフラは国産を使うという風に舵を切らなければ、きっとろくな事にならないですね。

そもそも、日本は効率化よりも品質を重視する文化ですよね。ですからコスト面で海外勢に負けてしまうのは仕方がない事です。コスト重視はそもそも日本人の肌感覚には合っていません。最近はクラウドというものがそもそも日本人の感覚には合っていないのではないかと思うくらいです。共通化した部品をいい感じに使いまわそうというのがクラウドなのですから、ディテールにはある程度妥協が必要になってくる事があるわけです。似たようなインターフェースをよく見かけると思いませんか?僕はそういうのちょっと飽きてます。またか・・って思います。それって豊かでしょうか。

また今回も何も解がありません。自分に自分が何をするべきなのか問うているだけですね。

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